「島田市内小学校陸上記録会」が、10月10日(水)島田市陸上競技場で行われます。本年度は9月中に雨天が多く、中々十分な練習ができませんでしたが、限られた時間の中での練習を積み重ねることを通して、6年生の子どもたちは大きく変容していきました。
陸上記録会には、基本的に全員が選手として参加します。個々の運動経験や体力には差がある中で、何を目的として行っていくかが非常に重要だと考えます。走力を中心とした「体力の向上」はもちろんですが、もう一つ大きな柱としたのが「セルフコーチング力」です。なりたい自分を目指して、自分を誘い導く力を高めたいと考えました。
将来、夢に向かって進む子どもたちは、その過程で大きな壁にぶつかることでしょう。そんなときに本当に必要となるのは「どうすればその壁を乗り越えることができるか」と考える力ではないでしょうか。子どもたちには「陸上競技を学ぶだけではない。陸上競技を通して学ぶべきことがある」と話しました。合い言葉は「自分のコーチは自分」ということ。
練習の中では「疲れたな。力をゆるめたいな。」と思うときがあるでしょう。そんなときに、「だめだぞ自分!最後まで全力で走るんだ!」と自分に言い聞かせられるようになってほしかったのです。9月のはじめのころは、担当の教師から声がかかり、取組を修正する場面がありました。しかし、今では子どもたちの中なら「最後までしっかり走ろう」「腕振りに気をつけて」などの声が出るようになりました。アップのメニューは全部で18種類ありますが、今では教師の指示がなくても自分たちで進めることができます。
練習があった日には振り返りを書くようにしています。特に熱心な子の中には「どんなことを意識たか」「どう変わったか」「次はどんな意識が必要か」の3段階で書くことが定着してきた子もいます。「実践→振り返り→修正」の繰り返しで、何事も上達していきます。
10月4日(木)は、「陸上選手を励ます会」があり、全校児童の声援を受けました。いよいよ明日、本番です。