秋が深まり子どもたちの服装も長袖に変わってきました。過ごしやすい気温になり、様々な体験活動が実施されています。
4年生のふれ合い交流会では、ある子が箸の使い方を教えてもらっていた場面が印象的でした。人から直接何かを「教えてもらう」ということは、自分だけに特別に深く関わってもらえたということです。さらに箸を使う技術も向上するのですから、大変ありがたいことです。
5年生が補助を務めた就学時健康診断では、就学前の幼い子に対して、「困らないように」と気を遣う姿がたくさん見られました。こういう関わりはあまり経験がなかったでしょうから疲れたかもしれません。
ペア読書は一対一の関わりです。聞いている相手がつまらなさそうにしていたら、それは読んでいる自分の責任です。何とかして満足させてあげたいという気持ちで読み聞かせをしているようでした。読んであげたみなさん、安心してください。聞いている子はみんなとても楽しそうでしたよ。
PTA美化活動では、学校や子どもたちのために、保護者の方同士が関わってくださいました。子どもたちと教員では手が行き届かないところも、保護者のみなさんの力によってとてもきれいになりました。
日々の授業では、一人ではわからないことを友だちと協力して解決していきます。そういうときの喜びは、他のことでは感じ得ないのではないでしょうか。
子どもによっては、人と関わることに抵抗感や緊張感をもつ子もいるでしょう。確かに気を遣うし、思うような反応が返ってこない場合もあるし、時にはよかれと思ってやったのに傷つけられたりもします。でも、そういう生の体験からでないとわからない大切なことがあると思います。
ブラックホールもみることができる時代です。子どもたちが知りたいことや見たいものはインターネットでほとんど事足りてしまいます。しかし、生活する中では、実際に会ったり関わったりしないとわからないことがあります。学校では、そういう生身の体験を通して得られるものを大切にしています。