そば打ち、川遊び、やまめのつかみどりなど伊久美の自然を、1日で満喫できる「伊久美移動教室」が行われました。本日(12日)は、4年1組が行きました。4年2組は来週17日(火)に行く予定です。活動前に担任からは、「もつものは『思いやり』」という話がありました。今日1日の中で、「思いやりをもっているからこそできる行動」が様々なところで見られました。
まず最初はそば打ち体験です。エプロンと三角巾を着けます。ここで早速、思いやりを発揮しました。「ちょっと手伝って」「いいよ。」「ありがとう」という、とても気持ちのよいぽかぽか言葉の連続。
今日一日を通して大変立派だったのは、説明を聞く態度です。相手の話にしっかりと耳を傾け、話をする方が気持ちよくなるような態度でした。これも話をする方に対する思いやりです。
いよいよそば打ちです。「3回やったら交代ね。」「次、いいよ。」と、ゆずり合いの言葉が聞こえました。「もっとやりたい」という気持ちを、みんなが少しずつがまんしたので、仲良く活動できました。また、友だちがやりやすいように容器をおさえたり、そばを回したりするする姿も見られました。
いよいよそばを細く切ります。切るときの表情はさらに真剣です。グループの中には、右利きと左利きの子が混在している場合がありました。左利きの子は、右利きの子が終わるのを待っていました。自分たちで上手に折り合いをつけて活動すことができました。普段の学校生活では、折り合いをうまくつけられず、けんかになることがあります。こういう態度が育ってくると、もっと学校生活が楽しくなると感じます。
さあ、今度は川へ移動です。やまめのつかみどりと遊びです。残念なことに、雨が強くなったため、川遊びはあまりできませんでした。でも、素手でやまめをつかんだ感触や塩焼きにするために魚をさばいた経験は、子どもたちの心に残ったことでしょう。
「やまめうまい!」「頭も食べていいの?」「そば、もっと食べたい!」「おなかいっぱい!」と、子どもらしい反応がいっぱいでした。心もおなかも満たされ、笑顔もいっぱいでした。
雨のため散策は中止し、ストーンアートと紙工作になりました。指導員の村上先生から「予定していたことができない場合もありますが、楽しもうと思ったらいくらでも楽しむ方法はあるのですよ。」という話をしていただきました。この体験は、昼休み、雨が降っていて外で遊べないときに生かしてほしいです。
終わりの会で代表の子が、「食事をしながらみんな笑顔になれたことが心に残っている」という話をしました。心がこもった立派な言葉でした。
担任からは、「ここまでみんなとってもいい調子。帰りのバスも思いやりの心をもっていきましょう。」と。きっと、楽しいかった思い出と、思いやりの心をもって帰宅することができたことでしょう。今回の活動では、様々な準備物が必要でした。保護者の方がそれらの物を使いやすいようにそろえていただいたことで、活動が大変スムーズにできました。御協力ありがとうございました。