「放射線ってあびると病気になったり、ひどいときは死んじゃったりするんだよ。」 「放射線が消えないから自分のふるさとを離れて生活しなければいけない福島の人もいるって聞いた。」 これは6年生で行われた放射線について学ぶ授業の冒頭で子どもたちから出た、放射線に対してもっている知識やイメージでした。 子どもたちにとって「放射線」という言葉から受ける印象は「危険なもの」「特殊なもの」でした。 しかし、学習を進めていくと、放射線は草木、大地、空、食べ物からも出ていることを知り、心配する声が上がります。 「えっ、それじゃあ学校も通学路も給食だってあぶないじゃん。」 そこで放射線測定器を持って学校のいろいろなところで放射線の値を調べます。 「教室は0,078マイクロシーベルトだ。」 「わんぱく池は0,051シーベルトだった。」 子どもたちの調べた値は危険とされる基準値を遙かに下回っています。 「なんだ。これなら安全だ。」とほっとしたような顔でつぶやきます。 授業の最後には、「放射線ってただ害のある物質だと思っていたけど、レントゲンや器具の細菌を取り除くのにも使われていて驚いた。」「本当に少ない量ではあるけれど、僕たちの周りのどこにでも放射線があることが分かってびっくりした。」などの振り返りが出ました。放射線に対する正しい知識をもつことができる学習になりました。
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