学校のカブトムシは夏休み中も元気でした。新たにクワガタも加わりました。
まだまだ暑い中ですが、2学期がスタートして2週目となりました。保護者の皆様の中には、「うちの子大丈夫かな。エアコンのない暑い教室で耐えられるかな。」と心配された方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに初日、階段を上る足取りは重たそうでしたが、教室に入って友だちの顔を見るとスイッチオン!やはり、学校は子どもたちの笑顔と笑い声で一変します。私たち教師も、子どもたちの声を聞くとスイッチオンです。
各担任の先生は、子どもたちの心を和らげ前向きな気持ちになるように、ひと工夫して子どもたちを迎えました。
始業式では、はじめに校長先生が「スマイルアゲイン」という歌を紹介しました。校長先生が歌う部分と、子どもたちが歌う部分を分けて少しの時間ですが練習しました。「このマーク(クマの人形)が出たらみんなが歌うところだよ。」と楽しく練習できるひと工夫を。校長先生は、毎回、集会で歌を紹介しています。「今回はどんな歌かな」と楽しみにしている子もいるのではないでしょうか。
話のテーマは「対話」。いろいろな人と積極的に交流することを通して、「実」をつけていきましょうということでした。校長先生自身も、人とのつながりを通して学びを深めることができたと話をされました。
児童代表の言葉は3年生でした。「1学期に話の聞き方を勉強してきました。話の内容ごとに指を折りながら聞いて、いくつの内容が伝えられたか確かめながら聞きました。2学期は、話し合う授業が多くなるので、1学期につけた力を生かして聞くことや話すことをレベルアップしたいです。」という内容でした。どんな「実」を育てたいのかをイメージすることができていて感心しました。
また、今回は「自分もめあてを話してみようと思う人いますか。」とその場で投げかけてみました。突然のことだったのですが、2年生1人、6年生3人が発表しました。積極的な姿勢に感心しました。学習への意欲や陸上記録会への意気込みを語り、大変立派な内容でした。
始業式後の教室では、夏休みの出来事を発表する場面が多く見られました。自由研究や作品を紹介したり友だちと見せ合ったりする姿がほほえましかったです。
多くの子は順調なスタートが切れたのではないかと思えるのですが、何となくやる気が出なかったり不安感をもったりしている子もいると思います。エアコンがきいた快適な環境から、30度を超える空間での学習へ。「暑い、だるい」という気持ちの上には「よしがんばろう」という前向きな気持ちは生まれにくいでしょう。
そこで学校では「スペシャルいきいきトライ」という取組をしています。「早寝早起き朝ご飯」を基本とした視点から、生活リズムを整えるための取組です。この時期の生活リズムがお子さんに与える影響を考え、御協力をお願いします。
2学期スタートの日、サッカー日本代表のロシアワールドカップ出場が決まりました。ゴールを決めた井手口選手は「あまり入れと思わずに打ったのがよかった。」とコメントしていました。この話を受け、ある解説者は「若手が伸び伸びプレーできる環境を、長谷部選手などのベテランがつくっていることが大きい。」と話していました。私たちも子どもたちが伸び伸びと生活できる環境をつくっていきたいものです。
苦手なことや失敗することはたくさんあります。でも、それをカバーする「自分しかできないこと」もあると信じることが大切です。自分では気づかなくても周りのだれかは気づいている「あの子のよさ」、せっかくあるのに本人が知らずに悩んだり苦しんだりすることはとてももったいないことです。私たち大人が意識的に「あなたしかないもの」を声に出して伝えていくことが、子どもたちが伸び伸びとプレーできる環境づくりとなるではないかと思います。