運動会の大きな見どころの一つ、高学年の団体演技は今年度「不揃いの美」をテーマに構成されています。ここ数年、組体操については「子どもたちの安全」という視点から、様々な考えが述べられています。本校では、組み体操のよさを子どもたちに体験させることと、新しい要素を取り入れることを考えて昨年度から演技の構成をしています。

　組み体操のよさは、子どもたち同士が息を合わせて一つのものをつくることにあります。このことを考えて、「一瞬でできる３段ピラミッド」を入れました。このわざのポイントは、全員が同じタイミングで立ち上がることと、頂点の子がいかに素早く高くジャンプできるかということにあります。

　新しい要素としては、昨年度から「表現運動」を取り入れています。低学年のリズムダンスや中学年のソーラン節は、動きが決まっています。高学年が挑戦している表現運動は、表現するイメージは決まっていますが、動きは決まっていません。イメージに合った動きを子どもたちが即興的に演じるところに楽しさと難しさがあります。当然、個々の動きが異なりますので、不揃いとなり、そこが美しいというわけです。どのような即興的な動きが見られるか大変楽しみです。