梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。6月は、授業参観、学校評議員訪問、市長訪問と多くの方が学びの様子を参観されました。学年が上がるにつれて、「学び方」もレベルアップしていきます。
1年生では、教科書を両手で持って音読をすること、教師が「ここを見て」と言ったら瞬時に反応することを指導していました。全体にかけられた指示を、自分事として受け止められることが大切です。
2年生では、自分の考えを友だちに説明する場面がありました。「何て言えばいいのかな」「あの子はどういう考え方をしているのかな」と思考しながら話したり聞いたりすることで、理解が深まっていきます。
学びに向かう集中力は、目線や姿勢からよく伝わってきます。
3年生では、「23÷4」の計算の仕方を学習していました。「あれ?なんだか今までとちがうぞ。」「かけ算九九が使えない。困ったな。」という子どもたち。この「困り感」が、子どもたちの問題解決力を育てます。
また、3年生くらいになると、板書も分量が多くなります。教師は、できるだけ子どもたちが見やすうに、視覚的な支援の工夫も考えています。それによって、子どもたちは板書をノートに写しやすくなります。
4年生では、具体物を使って操作的な学習を行っていました。実際にやってみて気づくことで実感を伴った理解となります。
そして、子どもたちは気づいたことを言いたくなり、自然発生的に話し合いが始まりました。こういう場面では「本音」の語り合いができます。
また、中学年になってくると、教室内に飛び交う言葉も専門的になってきます。「平行」「長方形」「正方形」など、教科の特性に応じた用語を用いて話すことができるようになってきます。
「特別の教科道徳」として、道徳が教科化されました。読み物などの資料で紹介された出来事を自分事としてとらえ、議論するような授業行われています。
「わかる」「できる」ということに子どもたちは喜びを感じるでしょう。でも、そこに至るためには、自ら「考える」ということが必要です。本当の学ぶ喜びは、「考えたからわかった」「考えたからできた」という経験から生まれると思います。