「ありがとうが伝えたくて」と心を込めて歌う子どもたち。本日(15日)、日頃お世話になっているボランティアの皆様を招待して、「感謝の会」が行われました。この会には、「感謝の気持ちをきちんと伝えたい」という学校全体の気持ちがこもっています。
花のアーチの担当は4年生でした。素早く準備し、しっかり花を高く上げ、ボランティアの皆様が気持ちよく通れるように考えていました。1年間、福祉の学習をしてきた成果だと感じました。こういう行動が日常の中でできることが、学習して得られた本当の力です。
感謝の会全体を、中心になって準備し、進行したのは6年生でした。大変スムーズな進行で気持ちのよい会となりました。この「自然な流れ」の裏には、さすが最上級生と思わせる様々な配慮がありました。「どのタイミングで話せばいいのかな?」「伝わってない。もう一回言った方がいいのかな?」など、全体の動きを見て考えなければならない、「本番一発勝負」の難しさに瞬時に対応することができました。
スライドショー上映では、プロジェクターから出る音量が小さく、どうしようかと思いました。そんなとき、司会の6年生を手招きすると、状況を察知し、「これお願い」の一言でマイクで音を拾う仕事を請け負うことができました。自分も見たかったと思いますが、体を小さくして役に徹する姿に感心しました。
会場の装飾も6年生の工夫がいっぱいでした。卒業を控えて忙しい中、休み時間や隙間の時間をうまくつかって準備を進めました。6年担任からは「だいぶ自分たちで動くことができるようになった」という話を聞きました。
会の中での聞く姿勢も、6年生は特に立派でした。囲碁将棋クラブ担当のボランティア代表の方から、「囲碁が強くなるためには姿勢が大事」という話がありました。「姿勢が整うと心も整う」ということでした。6年生の美しい姿勢から、自分たちが企画した会がうまくいっていることに喜びを感じているように見えました。
最後に、全校で協力して作った色紙をプレゼントしました。笑顔で受け取っていただけて大変ありがたかったです。
退場されるボランティアの皆様の笑顔、きっと子どもたちはうれしかったことでしょう。子どもたちは、「支えてもらっていることが当たり前」という錯覚に陥ることもあったかもしれません。しかし、このような会を開くことで子どもたちは「支えてもらっているありがたさ」を再確認できたと思います。ボランティアの皆様の支えがなければ、安全で安心な「楽しい学校」は実現できません。今後も、よろしくお願いします。